こないだ珍しく、二郎系ラーメンを食べに行ってね。
まっつんスタイルだって、二郎系ラーメンを食すことはある。
体づくりと相性が悪いのは否定しにくいけど・・・。
でも、頻度とか、量とか、一日の総摂取カロリー基準とか、要するに食べ方の工夫次第。
いや、ていうか、そんなどうでもいい時だってある(笑)。
あの極太麺。
濃い味。
脂。
ニンニク。
野菜。
圧倒的な物量(笑)。
「たまにはチート」
そういう日を作って、食べるときはしっかり食べる。
最高(笑)。
☆
いや、今日したいのはそんな話じゃなくて、最近ラーメン屋さんでよく見かける光景の話。
先の二郎店。
ちょっと“もっさい”感じの男。
注文したのは、トッピング全部乗せみたいな大盛り。
カウンターにスマホを立てて、アニメを再生。
そして、どこからともなく取り出したコーラ(笑)。
おそらく持ち込み。
イヤホンで周囲の音を遮断し、視線はスマホ。
好きなアニメに没入。
目の前には、塩分、脂質、炭水化物の塊みたいなラーメン。
さらに甘いコーラ。
二郎をすする。
アニメを見る。
コーラを流し込む。
でまた二郎。
からのコーラ(笑)。
いやぁ、なんていうかもう、“ドーパミンフェスティバル”!
すげー光景(笑)。
☆
いや、別に悪いことしてるわけじゃないんやけどね。
誰かに迷惑かけてるわけでもない。
本人はたぶん、めちゃくちゃ至福なんやと思う(笑)。
好きなものを食べる。
好きなアニメを見る。
好きな飲み物を飲む。
外部の音はイヤホンで遮断。
自分だけの世界に没入し、欲望を完結させる。
最高(笑)。
だから、理屈だけで言ったら、
「本人が幸せなら、それでええやん」
で終わる。
・・・のはずなんやけど。
まっつんスタイルは、その姿を横目で見ながら、どうしても思ってしまった。
「俺は、ああなったらあかん」
って(笑)。
この発想、なんでなんやろ?
☆
さきほどのもっさい男。
もし家やったら、さらにプラスして、
通販サイト、
お酒、
ゲーム、
ついでに、AV観ながら自慰にふけってる可能性もある。
もう快楽のフルコース(笑)。
いやこれも、それぞれ単体ならなんも悪くない。
まっつんスタイルだって、
ラーメンも食う。
アニメも観る。
好きな音楽も聴く。
快楽、大好き(笑)。
でもどうやろ?
「すげー光景(笑)」って思っちゃった原因は、たぶん、
その全部を同時に重ねとることの、ある種の“異様さ?”
なんちゃうかなと・・・。
☆
二郎だけでも十分すぎる強刺激。
濃さ。
太さ。
匂い。
味。
量。
脂。
「うまっ!」
これだけで、かなりの大イベント(笑)。
なのに、さらにコーラ!
アニメとイヤホンで外界を遮断!
味覚も、
視覚も、
聴覚も、
全部、
「自分が気持ちいいもの」
で埋め尽くす。
これもう、五感の過剰接待(笑)。
そこまで快楽を重ねた姿に、思わず「すげー」がこぼれる。
いや、この「すげー」には不気味さが多分に含まれる。
で、思うのよ。
「本人は大満足かもしれんけど、“こういうの”って、ホンマにノーコストなんやろか?」
「ここには、快楽を得ることによって何かを捨ててる“トレードオフ”が内在してない?」
ってさ。
☆
まず分かりやすいのは、
「健康」。
大盛りの二郎。
トッピング全乗せ。
コーラ。
これをもし、毎日のようにやってたら、そりゃ身体には優しくない(笑)。
塩分。
脂質。
糖質。
カロリー・・・。
体重。
血圧。
血糖。
内臓。
ついでに歯・・・。
いろんなところにツケが回る可能性は大。
あと、率直に言えば、「モテ」もかなり捨ててる(笑)。
いや、二郎を食べたらモテなくなるって話じゃない。
福山雅治だって二郎は食うやろう(笑)。
でも、ごめん、さっきももさ男。
身体への意識。
周囲への配慮。
未来への意志。
清潔感。
マナー、姿勢、態度・・・。
そういうものを全部放擲して、
「俺が気持ちよけりゃそれでええねん」
に寄りすぎるとるようにしか見えんかった。
さて、世の女子の目にはどう映るかね?
少なくとも、まっつんスタイル的美意識ではアウト。
“ありえへん”(笑)。
☆
でも今回気になったのって、どうも健康やモテだけじゃないんよね。
もっと「怖い」って思ったことがあって、それが、
“快楽がない状態に耐えられなくなること”
考えてみたら、現代ってホンマすごいやん?
腹減った?
コンビニ、スーパー、デリバリー。
退屈?
スマホ、ゲーム、ギャンブル。
寂しい?
相席、マチアプ、SNS。
ムラムラする?
AV、風俗、出会い系。
刺激が欲しい?
通販サイト、YouTube、ショート動画、お酒、ジャンク飯、タバコ・・・。
しかも全部、ほぼ即座に手に入る。
人類史的に見たら、考えられん状態。
もう「異常」って言ってもいいレベル(笑)
☆
昔なら、
「欲しい」
と思ってから、
「手に入る」
までに距離があった。
腹減った?
でも、飯の時間まで待つ。
退屈?
でも、なんもない。
寂しい?
でも、誰もおらん。
欲しい。
でも、金がない。
それが普通。
でも今は、
「欲しい → どうぞ」
いや、
「欲しい→どうぞ」
距離が、めちゃくちゃ短い(笑)。
下手したら、
「欲し→どうぞ」
って被っとる(笑)。
この便利さは、たしかに素晴らしい。
ありがたい。
でも同時に、
“待つ力”
とか、
“不快に耐える力”
みたいなものは、少しずつ削られていっとる気がしてならん。
☆
退屈に耐えられない。
静けさに耐えられない。
何もしてない時間に耐えられない。
空腹に耐えられない。
自分の思い通りにならないことに耐えられない。
で、ちょっと嫌なことがあると、すぐ刺激に逃げる。
これって、かなり危ない気がするんよね。
「別にええやん」
じゃあ済ませられん。
だって人生って、気持ちいい時間ばっかりじゃないからね。
仕事には退屈がある。
健康には面倒さがある。
勉強には分からない時間がある。
恋愛には不安がある。
人間関係にはしんどさがある。
何かを成し遂げるまでにも、本当に欲しいものを手にするまでにも、たいてい、
「全然気持ちよくない時間」
が挟まる(笑)。
もし快楽を、いつでも即座に補給できる生活に慣れすぎたら?
その“気持ちよくない時間”を通過する能力まで、失っていくんちゃうやろか。
☆
それと、もう一つ。
今回一番しっくりきたのがこれ。
快楽を過剰に積み上げすぎると、
「人生の満足度の“平均値”が下がるんちゃう?」
ってこと。
☆
例えば、
最初は二郎だけで、
「うまっ!」
「90点!」
やったとする。
そこにコーラ。
95点。
さらにアニメ。
97点。
イヤホンで完全没入。
99点(笑)。
その瞬間だけ見たら、どんどん幸福になってる。
でも問題は、そのあと。
普通の飯。
40点・・・。
水。
20点・・・。
通勤。
15点・・・。
何もせずぼーっとする。
5点・・・。
仕事。
・・・マイナス?(苦笑)
みたいになったら?
これ、かなり怖い。
☆
考えてみたら、人生って、
99点の瞬間より、
40点とか、
50点とか、
60点くらいの時間の方が圧倒的に長いもん。
朝起きる。
飯を食う。
通勤する。
働く。
人と話す。
歩く。
風呂に入る。
寝る。
ほとんどは、なんでもない“普通の時間”。
やとしたら、人生全体の幸福を決めるのって、
「最高何点まで出せるか?」
じゃなくて、
「普通の日を、何点に感じられるか?」
なんちゃうんかな。
☆
100点の快楽を大量に作って、何もない時間が20点になる。
それより、
白飯がうまい。
70点。
風呂が気持ちいい。
85点。
コーヒーうまい。
90点。
天気ええな。
75点。
散歩気持ちええ。
70点。
人とちょっと喋った。
85点。
そんな人の方が、
人生全体で見たら、よっぽど幸せなんちゃう?
上の数字は例えばね(笑)。
なんていうか、
“幸福の低燃費車”?
少ない刺激から、ちゃんと幸福を取り出せる。
これ、長い人生において、めちゃくちゃ強いことな気がする。
☆
だからあの日、ラーメン屋で見たもっさり男の姿。
本人は満足してたんやと思う。
それはそれでいい。
でも、まっつんスタイルが感じた違和感は、
「あいつは間違ってる」
っていうより、
「あの方向に進みすぎたら、普通の幸せを感じる能力が落ちるんちゃう?」
「ちょっとしたことにイラついて、人生全体の幸福度が下がるんちゃう?」
っていう怖さなんやと思うんよね。
美味いものだけじゃ足りん。
さらに甘いものも。
映像も。
音も。
もっと刺激。
もっと快適。
もっと没入。
もっと、もっと、もっと!
その先にあるのは、究極の幸せ?
それとも、“普通じゃ満足できなくなった身体”?
さてさて・・・。
☆
とはいえ。
ここで、
「スマホを捨てろ!」
「ジャンクフードを食うな!」
「酒もエロも禁止!」
みたいな禁欲論に行く気はない。
行けたら、書いてるこっちはラクやけど、まっつんスタイルは「そんなん無理」って知ってる(笑)。
ていうか、そんなオチ、おもろない(笑)。
二郎はうまい。
酒もうまい。
アニメもおもろい。
スマホも便利。
快楽は、人間の人生を豊かにしてくれる。
問題は、快楽そのものじゃなくて、
“快楽との距離感”
なんやと、まっつんスタイル思う。
☆
でも、これがまた難しいってことも知ってる(笑)。
今の世の中、
快楽が安い。
早い。
簡単。
どこにでもある。
スマホを開けば、無限に刺激が流れてくる。
コンビニへ行けば、甘いものも脂っこいものもすぐに買える。
買えてしまう。
酒もある。
ゲームもある。
動画もある。
買い物もできる。
エロ刺激ですら、いとも簡単に手に入る。
こんな時代に、
「俺はあえて、刺激を減らしてストイックに生きる!」
って生活、する?
できる?
これ、なかなかの無理ゲー。
ちょっと我慢したからって、すぐに何かご褒美があるわけじゃないし。
スマホを30分見なかったからって、急に人生が好転するわけでもない。
コーラを我慢した翌日に、身体がムキムキになるわけでもない(笑)。
だから、
“抗う動機”
を見つけること自体が難しい構造なんよね・・・。
☆
そこで、まっつんスタイルの場合は、やっぱり、
“美意識”
なんかなと思う。
「ドーパミン云々」
「健康寿命云々」
も大事。
でも最後は、
「俺は、どんな生き方をしてる自分を格好いいと思う?」
で決める。
飯を食うなら、飯を食う。
アニメを観るなら、アニメを観る。
酒を飲むなら、酒を飲む。
一つずつ、ちゃんと味わう。
全部を同時に詰め込まない。
なぜか?
その方が、
“少ない刺激でもちゃんと幸せを感じられる自分”
“今とこれから、自分と他人、双方を大事にできる自分”
“幸福度の平均値が常に高く一定してる自分”
でいられそうやから。
☆
そう考えると、やっぱりまたZENに戻ってくる(笑)。
禅って、
「100点の幸福をもっと増やしましょう」
っていう思想じゃない。
むしろ、
普通のお茶。
普通の飯。
普通の道。
普通の風。
何も起きてない時間。
そういうものを、
ちゃんと味わえる“感度”を取り戻すこと。
そんな感じ。
刺激を増やすんじゃなくて、
“感度を上げる”。
これ。
まさに「まっつんスタイルZEN」。
☆
二郎を食べるなら、二郎だけで、
「うまっ!」
ってなれる。
スタバのカフェミストを飲むなら、ミストだけで、
「幸せ!」
ってなれる。
散歩するなら、天気がいいだけで、
「あぁ、いい」
って思える。
それって、禁欲とかいうより、むしろ究極の快楽主義なんちゃうかな?(笑)
快楽を減らしてるんじゃなくて、
“快楽を感じる能力”
を守ってる、とでも言うんかな。
☆
あの日、二郎を食いながら、
耳にはイヤホン。
目の前にはアニメ。
大盛りの二郎と向かい合う。
右手に箸。
左手にコーラ。
ゆるむ口元と垂れそうなヨダレ・・・、は想像(笑)。
本人は、きっと幸せやったんやろう。
それはそれでいい。
でも、ハッキリ言う。
「まっつんスタイルは、ああはなりたくない!(笑)」
二郎を食うなら、二郎だけに集中して、
「うっま!」
ってなれる男でありたい。
快楽の最大値を上げることより、普通の日の満足度を下げないこと。
100点を増やすより、50点の日を、60点、70点で感じられる自分を大切にしたい。
人生の幸福度を上げたいなら、快楽を足し続けるより、
“少ない刺激で満足できる自分”
を育てる方が、実は近道。
もっさい二郎男から学んだ人生哲学(笑)☆


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