関東平野の鉄塔を眺めながら考えたこと 〜送電線の向こうに見えた、人間社会という巨大な生命体〜


夕方40分の散歩。

埼玉も兄宅に仮住まいしてた頃、なんとなく続けてた習慣。

でも、これがいい。

耳にイヤホンを突っ込んで、うっすらと物思いにふけりながら、ただ歩く。

風が、夕日が、大きな空が、ただ、気持ちがいい。

で、その頃の散歩中に、気づいたことがある。

当時の住まいは、わりと関東平野のど真ん中。

関東平野って、意外と鉄塔と電柱だらけなのよね。

いや、知ってたけど(笑)、平野なんで自然と目に入る。

どこまでも続く送電線。

遠くまで並んだ電柱。

巨大な鉄塔の連なり。

空が広いから、余計に映える。

その光景が、改めて見るとすごい。

で、ふと思ったわけ。

「なんか鉄塔って、ちょっとエロくない?」

って(笑)。


☆関東平野という巨大な舞台

北京都に住んでた頃は、とにかく山が近かった。

どの街も谷の間にある。

生まれ育った岡山も、案外そう。

視界のどこかに、必ず山があった。

つまり、街に起伏があったのよね。

でも、埼玉に来てからは違った。

関東平野。

空が広い。

とにかく広い。

夕方になると、黄昏の色が、雲の流れがどこまでも続く。

で、その下に、鉄塔や送電線が、ずらーっと連なってる・・・。

いや、ここではただの、よくある景色なんかもしれん。

でもこないだは、な〜んか違って見えたのよね。


☆鉄塔は鉄の塊じゃない

電柱や鉄塔そのものに、なにかしらの価値を感じたわけじゃない。

まっつんスタイルは無機質な巨大建造物にも感動するけど(笑)、今回の感動はそれじゃない。

その向こう側。

送電線の先には、街がある。

家がある。

人の暮らしがある。

誰かがご飯を作ってる。

誰かがお風呂に入ってる。

誰かが勉強してる。

誰かが仕事をしてる。

誰かが恋をして、誰かが失恋してる(笑)。

そういう名もない無数の営みに向かって、電気が流れてる・・・。

そんなふうに考えると、なんか鉄塔ってただの構造物じゃない気がしてくるわけ。

例えば、

人間の生活そのものが、目に見える形になったものなんかもしれん

・・・とかね。


☆人間社会は巨大な生命体

どこまでも続く無数の繋がりを見ながら、なんとなく思う。

「人間社会って、巨大な生き物みたいやなぁ」

と。

道路は血管。

物流は、そこを行き交う血液。

通信網は神経。

そんで送電線は、全身にエネルギーを届ける経路。

どこかが止まれば、別のどこかにも影響が出る。

全部つながってる。

そして、そのつながりの上に、今の暮らしが成り立ってる。

まぁ当たり前。

でもこの当たり前が、実はめちゃめちゃすごいこと。

素敵なこと(笑)。

社会は巨大な生命体。


☆エロの正体

最初に「エロい」って言ったけど、もちろんそれは、いわゆる“そういう意味”じゃない(笑)。

まっつんスタイルで言うところの「エロ」。

前にもどっかで書いたかもしれんけど、ここで復習(笑)。

生命力、

生成、

循環、

つながり。

そういうような意味。

そういったものの総称(笑)。

木が育つ。

花が咲く。

実が成る。

子供が生まれる。

街ができる。

文化が生まれる・・・。

全部エロ。

生命の躍動。

だから、鉄塔や送電線の連なりを見て感じたのも、きっとこれ。

人間という生き物の、とんでもない生命力。

有機的で物理的な繋がり。

その、あまりに見事な痕跡。

うん、エロい・・・(笑)。


☆縁起という見方

ちょっと禅っぽい話もすると、仏教には「縁起」っていう考え方がある。

すべては、何かとの関係の中で存在している

単独で存在しているものはない

そんなような意味。

そう、鉄塔一本にも、無数の人が関わってる。

設計した人。

建てた人。

保守してる人。

電気を作る人。

運ぶ人。

使う人。

実際はもっといる(笑)。

そういう無数の“縁”の集まりとして、今そこに立ってる。

一本の鉄塔が建って、そこを電気が流れ続けてる。

その当たり前の光景の裏に、どれだけの仕事と時間と技術が積み重なってるんやろね。

ただの鉄の塊は、実は“人間の営みの結晶”。

ホント、考えてみたら、ただただすごい。


☆見えてるものの向こう側

当たり前になってることに、改めて思いを馳せると、なにやら人間社会の偉大さに気づかされる。

例えばスーパーマーケット。

毎日使ってるあの店が成立するのに、どれだけの人が関わっているか。

例えば飛行機。

一機を無事に目的地に届けるために、どれだけの人間が関わっているか。

例えばAmazon(笑)。

ポチったら自宅に届くあのシステムに、いったいどれだけの人間が関わっているか。

で、今回の鉄塔。

この無数の連なりと繋がりに・・・以下略(笑)。

これ、考えてみたら、共通してるよね。

感動してるのは、目の前のモノやコトじゃなくて、その向こう側。

スーパーを支える各種産業。

飛行機を安全に飛ばす運航システム。

Amazonを回す物流機構。

すべて、“人間が織りなす生命の讃歌”。

やはりエロは、見えてるところより、見えてないところに宿る(笑)


☆世界は、生命の気配で満ちている

電柱や鉄塔は、人類の生命線が、空に浮かび上がった姿

そう考えると、絶妙にエロい(笑)。

夕暮れの関東平野。

広い空の下で、どこまでも続く送電線を眺めながら、そんなことを考えてた。

そんな話。

世界は案外、生命の気配で満ちてるみたい。


最後に、なんかふと、『鬼滅の刃』の継国縁壱のセリフを思い出したんで書いとく。

「この世は、ありとあらゆるものが美しい」

まさにって感じ(笑)☆


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